それぞれの場所へ・・

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ドレスを着替えて、 手を繋いでゆったりと散策をする。 可愛い雑貨屋さんを見たり 小さなカフェもたくさんあって休んだり ガラス工房では体験メニューで すぐできる箸置きを一つずつ作った。 せっかくだからお互いのイメージで作ろう ってなって私は優ちゃんの、優ちゃんは私の。 これは私の新しいアパートで 優ちゃんが来たときに使う予定。 そのあとは、一旦ホテルにチェックインを して少し休んでから夜景を見に行くことに。 市電でホテルの近くまで行って歩く。 3月だからまだ雪がところどころに残っていた けど、ポカポカと気持ちのいい日だった。 着いたホテルにビックリ… お部屋に入ると、もう言葉にならない程。 素敵で可愛らしいダブルルームの部屋で アンティーク調の家具と壁紙やカーテンも もう素敵過ぎて… 優ちゃんはニコニコして見てる 言葉にならない私は優ちゃんに抱きついた。 『優ちゃん…、信じられない…』 『ははっ、気に入った?』 ブンブンと頭を振るしかできない。 もしかして物凄く高いんじゃ… って思っていたら 『今、まだオフシーズンでしかも平日だから びっくりするくらいお得だったんだ!んで、 すぐ予約した。』 『優ちゃん、ありがとう。』 『今日は、里桜の誕生日とホワイトデーと特待生になったお祝いも兼ねてるからね? この部屋、絶対に里桜すごい喜ぶと思って』 『すごく可愛い…、お姫様になった気分。』 見つめ合って笑う。 そして、優しいキスーー。
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