キミの心に《2》 ～one true love～

新天地へ

引っ越しはマイさんの旦那様の
大きな車と、なぜか川島先生の大きな車で
荷物を運ぶことになっていた。

ベッドだけがどうしても積めないから
リサイクルショップに引き取って貰って
こっちで新しいものを購入し、4/1に新しい
アパートに届くように手配をしている。

荷物はホントに少なくて車2台で充分。

マイさん家族とヒロ子先生、そして
川島先生の車に私と優ちゃんが乗って
出発した。

アパートに到着すると
サキさんとリョウさんが待っていてくれた

そして、少しばかりの家電と家具
洋服と勉強の本類等の段ボール箱を
皆んなが運んでくれて、あっという間に
引っ越しは完了。

荷物の割に大人がいっぱいですぐに
終わって、総勢9人で引っ越し蕎麦？
っていうかお昼ご飯を食べに行った。

マイさんのもうすぐ1歳になる
息子のタクマくん。

ヨチヨチ歩きなんだけど私の膝の上に
ちょこんと座ってて、皆んなが和んでいると

サキさんが
『里桜っ、カオリから聞いたんだけど、センターの結果すごかったらしいよ〜？』

えっ？カオリさんは前に見学に行った時に
案内してくれたサキさんのお友達。

どういうこと…？

『サキ、どういうこと？早瀬がすごいって？』

『うん！センターの点数が断トツで一位で、
今まで見たことない点数だって…
あまりに凄すぎて、今年の特待生は2人になったって言ってた。』

えっ！？

『特待生って毎年3人なんだけど、3番目の子との差が凄すぎて今年は2人になったんだって〜』

そこにいた皆んなが一瞬固まったーー。