1.『デイリーログのご意見番』

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一向に堪える様子のない俺を、どうやら猫田さんはしばらく放置することに決めたようだ。 「たまーにやるやついるけど、さすがに日記帳入れてきたやつは初めてだな。」 「ねー。これどうしようかー。」 「……緩い話し方の東雲さん、最&高。」 「おい、そこ気持ち悪い。」 もっとも、すぐに我慢できなくなって、番犬よろしく警察を呼ばれそうになったが。 中原のは冗談にならない、と真顔で言われてしまった。 失礼な。俺はいつでも真面目だ。東雲さんのことなら尚のこと真面目だ! 「……真面目って都合のいい言葉だよなあ。」 「猫ちゃんどうしたの?」 「東雲は気にしなくていい。あと猫ちゃんやめろ。」 東雲さんは猫田さんを猫ちゃんと呼ぶ。 同い年の2人は仲が良い。非常に羨ましい。 ただ、猫田さんは短大出身なので、東雲さんよりもさらに2年先輩だけど。
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