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一向に堪える様子のない俺を、どうやら猫田さんはしばらく放置することに決めたようだ。
「たまーにやるやついるけど、さすがに日記帳入れてきたやつは初めてだな。」
「ねー。これどうしようかー。」
「……緩い話し方の東雲さん、最&高。」
「おい、そこ気持ち悪い。」
もっとも、すぐに我慢できなくなって、番犬よろしく警察を呼ばれそうになったが。
中原のは冗談にならない、と真顔で言われてしまった。
失礼な。俺はいつでも真面目だ。東雲さんのことなら尚のこと真面目だ!
「……真面目って都合のいい言葉だよなあ。」
「猫ちゃんどうしたの?」
「東雲は気にしなくていい。あと猫ちゃんやめろ。」
東雲さんは猫田さんを猫ちゃんと呼ぶ。
同い年の2人は仲が良い。非常に羨ましい。
ただ、猫田さんは短大出身なので、東雲さんよりもさらに2年先輩だけど。
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