1.『デイリーログのご意見番』

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***** 翌日、俺はいつも通り東雲さんを原動力に図書館業務に勤しんでいた。 「配架に行ってきまーす。」 声は張らず、だがカウンター内にはそこそこ聞こえるように声を出してからカートを持って行く。 昨日と同様、それなりに量のあった本を元あった場所に戻した。 そういえば、とふと例の日記帳の存在を思い出し、なんとなく『ご意見Box』の方を覗く。 すると箱の前に一人の少年がいた。 いや、少年というには些か彼に失礼だろうか。 だが青年というには余りにもぱっと見の印象が幼い。 「何かお探しですか?」 「えっ?」 俺が声をかけると、びくりと肩を震わせて彼はこちらを見た。 何やら考え事をしていたようで、俺が居ることに気づいていなかったらしい。 これは少し申し訳ないことをしたな。
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