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「昨日の日記の持ち主さんです。」
俺がそう言えば、東雲さんは納得した表情を見せた。
清水くんが、東雲さんに向かってぺこりと軽く頭を下げる。
「清水です。」
「ここの職員をしている東雲です。」
「……同じく中原です。」
東雲さんの自己紹介を聞きながら、耳が癒された……じゃなくて、自分の名前を言っていないことに気がついて、今更のように名乗る。
とりあえず、東雲さんに清水くんのそれこそ「のっぴきならない事情」全てを省いておおまかな事情を説明した。
「なるほど〜。」
「はい。それで俺……私では解決策が思い浮かばなくて。」
「中原くんが私って似合わないね。」
「ぐはっ。」
やばい。自分でも思っていたけど東雲さんに言われるとダメージ100倍だ。
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