1.『デイリーログのご意見番』

19/34
前へ
/130ページ
次へ
あまりのダメージに思わず胸を抑える俺を、清水くんが怯えたような目で見てくる。 いや、ちが……くはないか。 何かを否定しようとしたが、何も材料がなく断念した。 その間、東雲さんにはニコニコ笑いながらスルーされたけど。 「中原くん。」 「……はい。」 「ここは図書館だよ?」 「えっと……?」 「分からないことがあれば、調べればいいんだよ。」 「ん?」 ハテナばかりを浮かべる俺に東雲さんはニコニコと笑うだけだ。 よく分からないけど、とりあえず俺も一緒にニコニコしておいた。 「中原くん、何も分かってないでしょ。」 「うっ。……はい。」
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加