7人が本棚に入れています
本棚に追加
「分かってます。」
東雲さんの番犬、もとい猫田さんに言われた言葉に、ニッと笑いながら返す。
猫田さんに呆れたような目で見られたが。
名前を聞いた時に番犬なのに猫なのか、と思ったことは記憶に新しい。ちなみに今も思っている。
そんなことは罷り間違っても本人には言えないが。言ったらもれなく拳骨が飛んでくる。
暴力反対。
東雲さんに言われた通り、大量の本を専用のカートに積み持って行く。
配架とは、図書館業務の一つで、まあ簡単に言ってしまえばお片付けだ。
返却された本を元あった棚に戻す。
口で言うのは簡単だが、これが意外と大変なのだ。
ここの図書館には万単位の本が置いてある。
どこの棚にどの本が並べられているのか、働き始めて1ヶ月の俺はまだきちんと把握しきれていない。
いやさすがに多少は覚えたよ?
覚えたけど、その中にもいくつか細かく分類分けされてるんだよ?全く仕事してなかった訳ではないからね?
最初のコメントを投稿しよう!