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しばしどうしようかと考えながら、結局それを持って東雲さんの所へ向かった。
俺には解決できないからだ。
「東雲さーん。」
「あ、中原くん。配架終わった?」
「はい。配架は終わったんですけど……。」
そう言いながら、俺は手に持っていた日記を東雲さんに手渡す。
「これが『ご意見Box』に入ってて。」
「ああ。」
東雲さんは何やら納得したように俺から日記を受け取った。
俺はそれに首を傾げる。
まるでいつものことのようだ。
そんな俺の様子に気づいたのか、東雲さんはクスクスと笑いながら説明してくれた。
「そっか。中原くんはまだここに来て一ヶ月しか経ってなかったね。」
「はあ。」
「この図書館、七不思議があるの。」
「……ホラー的なやつですか。」
「ううん。恋愛的なやつ。」
「恋愛?」
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