1.『デイリーログのご意見番』

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しばしどうしようかと考えながら、結局それを持って東雲さんの所へ向かった。 俺には解決できないからだ。 「東雲さーん。」 「あ、中原くん。配架終わった?」 「はい。配架は終わったんですけど……。」 そう言いながら、俺は手に持っていた日記を東雲さんに手渡す。 「これが『ご意見Box』に入ってて。」 「ああ。」 東雲さんは何やら納得したように俺から日記を受け取った。 俺はそれに首を傾げる。 まるでいつものことのようだ。 そんな俺の様子に気づいたのか、東雲さんはクスクスと笑いながら説明してくれた。 「そっか。中原くんはまだここに来て一ヶ月しか経ってなかったね。」 「はあ。」 「この図書館、七不思議があるの。」 「……ホラー的なやつですか。」 「ううん。恋愛的なやつ。」 「恋愛?」
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