1 なかなかお似合いだと思って。

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さっぱり自体の呑み込めなくて、恐る恐る訊いた。 流夜くんと吹雪さんはどこ吹く風で、のんびりしている。 「降渡は結構前から絆に結婚しようって言ってんだけど、絆が一向に肯かないんだ」 「まああの二人、正式に付き合ってるかって言ったら、それもびみょーなとこだしね」 「降渡はそのテンションなんだけど、絆がな」 ……降渡さんがプロポーズしてるのに、絆さんが受けないってことだよね? 「……降渡さんの片想い?」 「いや、絆が好きなのも降渡。だからさっさと結婚すりゃいいのに」 ……ややこしい。 「あの、止めなくていいの?」 「それが止まらないんだよねえ。僕らが下手に手ぇ出しても、火に油」 「降渡が折れるまで終わらないから、待ってたら結構経ったな。……ごめんな、すぐに知らせないで」 「ううん――私は大丈夫だけど――」 ざっと見回すと、龍生さんの姿もない。 「龍生さんは?」 流夜くんがお店の奥を指さした。
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