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「なつめ、。」
理玖が急に私の目をじっと見た
「ん?」
___「俺と結婚してください。」
理玖の口から何度か聞いた言葉なのに
嬉しくて心が震えた
一度深呼吸をして 理玖を真っ直ぐに見る
「…はい」
ホッとして表情を緩ませた理玖の頰を両手で挟み
私は言葉を続けた
「ずっと、あなたの傍にいさせて下さい」
そう言った瞬間
理玖が私を抱き寄せた
「絶対、幸せにする…」
「うん」
私はきっと、この瞬間を一生忘れないだろう
だって 理玖のこんなに嬉しそうな顔を初めて見たから
こんなに人を幸せにしたいと思ったのは初めてだったから
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