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家族になる喜び
理玖がアメリカから帰ってきた あのクリスマスから一年
クリスマスイブがやってきた
「なつめ、今日 仕事いつも通り？」
「うん、6時には出れるかな。」
私達は先月からアパートを借りて一緒に暮らしている
帰る時間が遅い理玖と なるべく一緒にいたいから、と…いつまでも実家に気を遣わせるのも悪いから 部屋を借りたのだ
「じゃあ、職場まで迎えに行くから そのまま行こうか。」
今日は仕事が休みの理玖が私を後ろから抱きしめ 髪にキスを落とす
「うん。ちゃんと忘れないで持ってきてね。」
「忘れるわけないし。」
私達の目の前のテーブルには一枚の紙が置かれていた
「イブが結婚記念日になると、イベント一個減るような気持ちにならない？」
「女子か！！」
そう。
今日、私達は籍を入れるのだ
結婚式は桜の綺麗な春に予定している
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