2967人が本棚に入れています
本棚に追加
/336ページ
固まっていたおばさんが やっと口を開いたが
「つ、っつー…、つきあっ…、おっお父さん!!」
おばさん、待ってーーーー!!?
海斗のお母さんは、整理つかなかったのか
奥の部屋にいる 海斗の父親に報告に走り出してしまった
「ちょっと、あんな急に言ったら おばさん倒れちゃうよ…?」
海斗を小さく睨むが、当の本人は全く悪気が無いらしくゲラゲラ笑っている
あーあ。
もう、知らない…
小さい胸の痛みと
ほんの少しの期待が行き来する
でも、きっとこんな期待など
あっという間に絶望と変わるのだろう
そう分かっているのに…
「ほら、リビング行こう。」
海斗は私の手を握り、リビングへと連れて行く
その手の温もりを、私は手放したくないのだ…
最初のコメントを投稿しよう!