意地悪な優しさ

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意地悪な優しさ

仕事が終わり、携帯を見るとメッセージが入っていた 開くと、やはり海斗からで思わず口元が緩む いつもの居酒屋で待ち合わせかと思いきや 記された場所は行ったことの無いカフェバーだ 珍しい、と思いながらも 一緒に添付された地図を元に向かう 「ここか?」 徒歩で数分のビルの5階に、その店はあった エレベーターに乗り、5階に着くと お洒落な入り口が見え その前に海斗が立っている 「海斗!お待たせ…っ」 海斗に駆け寄り始めたところで 彼の隣に長身の男性がいる事に気付いた 「こんばんは。初めまして。」 私に気づき、ゆったり挨拶をしてきた彼は 少し年上だろうか… 落ち着いていて、優しい笑い方をする人だった
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