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さよならのキス
翌朝、起きると何故か自分のベッドにいた
海斗はいない
……?
「あれ。何で私ベッドで寝てるんだろ。」
海斗は帰ったのだろうか
起きて居間に降りて行くと
コーヒーの香りが鼻をかすめる
「おはよ。ごめん、勝手に借りてた」
海斗がコーヒーを落としていた
「おはよ。私もコーヒー貰いたい」
「あぁ、もう用意した。」
目の前にコトンとカップが置かれ
良い匂いがする
ふと、また真田さんの言葉を思い出した
『アイツは家事得意だよ』
真田さんにも、同じようにコーヒーを淹れたりするのだろうか
「ありがとう」
コーヒーを一口すすり
驚いた
いつものコーヒー豆なのに
全然味が違う
「美味しい…」
思わず呟く私に 海斗はフッと笑った
「当たり前。」
ドヤ顔なのが腹立たしい
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