プロローグ

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プロローグ

プロローグ  学園生活とは大切な時間である。あるものは勉学にいそしみ、あるものはスポーツに打ち込み、それぞれ己の目標に向かい自分自身を磨いていく。そして、その過程で恋や友情を得て、精神的な基盤を気づいていく。  未来へ向かうために、自分という人間を作り上げる輝かしき青春時代。  その中にあって、赤坂一花はほこりっぽい体育倉庫で複数の男子にのしかかられていた。  体操競技で使うためのマット。ホコリと汗にまみれているのに、洗濯どころか日に干されてすらいない固いマットの上で一花は下半身を剥き出しにしている。 「そんなブス相手でちゃんと勃つ?」  マットの上で押し倒されている一花を、跳び箱の上から見下ろしている少女、金沢香奈恵が甲高い笑い声を上げる。  香奈恵の両隣にも同じ年の少女がいる。その二人も香奈恵を同じように笑い声を上げる。  体育倉庫の外からも女の子の笑い声が聞こえてくる。友達とじゃれ合う笑い声と、下半身を剥き出しにした一花をあざ笑う声は変わりが無いように思えた。 「大丈夫でーす」  一花の足の間に入り込んでいた風間海斗がパンツを降ろす。若いペニスは下腹部に張り付きそうなほどの威勢の良さで勃起している。  ブスと呼ばれ笑われた一花の顔は決して醜くはない。目鼻の配置バランスが良い上に、どのパーツも小さめなので小動物的な可愛らしさがある。  しかし、それ以外の要素が悲惨ではあった。  まず髪型がひどい。長さが、割れた窓ガラスのようにバラバラだった。一部、五分刈りでクレーターのようになっている部分すらある。そのくせ、一房だけ肩を超える長さのものが残っている。  剥き出しになっている下腹部には無数のあざがある。紫色のまだら模様が毒々しい。  そして、腕には丸い火傷。こちらも複数。星座をかたどるように規則的に並んでいる。 「お前らしっかりおさえてろよ」 「わかってるって、そんなことより早く回せよ」 「こいつがガバガバじゃなけりゃな」  海斗はペニスの先端を一花の入り口に当てた。そこはぴっちりと閉じられており、押し返してくると錯覚するほどの固さがある。  しかし、ヤリたい盛りのペニスは固く閉じた門を強引にこじ開ける。 「いっ・・・」  一花は悲鳴をぐっとこらえた。泣いても、わめいても相手を面白がらせるだけだ。じっと黙ってやりすごすやり方が身についていた。  しかし、海斗の亀頭が半分ほど埋まったとき、虫の足でできたブラシで全身をなでられたような気がした。 「ひっ。いやだ。それだけはいやぁ」 「うるせえな。お前みたいなブスが犯してもらえるんだから感謝しろよな」  ペニスがずぷずぷと埋まっていく。その途中で、ひっかかりを感じた。 「痛い、痛い」  挿入の痛みで涙目になっている一花の顔を見て、海斗はニヤリと笑った。 「いただきまーす」  海斗は腰に力を入れて、ひっかかりを突き破った。 「いいいいいっ」  体を引き裂かれるような痛み。歯を食いしばって絶える。こらえきれない痛みが涙となってあふれる。 「見て、血が出てる」  倉庫内の視線が一花と海斗の結合部に集まる。 「処女とかマジうける」  無理矢理処女を奪われて、その様子を大勢にあざ笑われる。これまで何度も暴力を振るわれて、けなされてきた一花にとってもありえないほどの屈辱だった。  しかし、本当に辛いのはこれからだ。  海斗は一花の膣内に射精するために腰を振り始めた。破瓜の傷に固いペニスがこすりつけられる。  傷口に追い打ちをかけられる痛み。無理矢理体を開かれる屈辱。  ただペニスが気持ち良くなるためだけのピストン運動が行われるたびに、一花の心に黒いシミが広がっていく。 「さすがにキツキツだな」  一花の膣は濡れてすらいない。強ばって襞の感触も今ひとつだった。しかし、他のペニスが通過していない膣穴の壁はペニスにぴったり張り付く。女の子の体内の温度がダイレクトに伝わり、ペニスの血流を高めていく。 「そろそろ射精すぜ」 「ま、待って・・・それだけは、せめて外に」 「うるせえ。こんないギチギチ締め付けやがってよ。膣内にほしいんだろ」 「やだぁ。許して・・・ああ」  海斗の体がぶるりと震える。一花はペニスが脈動し粘液が流し込まれる感触を、破瓜の傷が開いたままの膣壁で味わった。 「ふう。処女卒業おめでとうだな」 「あ~あ、最初から膣内射精しやがって、あとのことも考えろよな」 「うるせえよ。こいつがほしがりなんだよ」  体育倉庫内に笑い声があふれる。カラオケで盛り上がっているときと同じ笑い声が股から破瓜の血と精液を垂らしている一花の上を飛び交う。 「はーい。次、俺が面白いことしまーす」  只野孝が元気よく手を挙げた。  彼はグループのなかで一番見た目が地味だった。部活内のルールで髪型などが規定されている。もともと、丸顔で地味目ということもあって、汗臭い体育会系のイメージそのものという見た目だ。  そのため、香奈恵たちの見た目が華やかグループ内では下に見られている。  しかし、大きな声で場を沸かしてくれる大事な盛り上げ要員でもあるのだ。  そんな孝が今度はどんなイタズラをしでかすのか。期待に満ちた視線が集まる。 「じゃ~ん」  孝は小さな弁当箱を取り出した。孝の手の中にあると、おままごと用のオモチャと錯覚するサイズ。彼の持ち物ではないことは明らかだ。 「あれ、私の・・・」  一花が蚊の鳴くような声で言う。  孝が持っているのは一花の弁当箱だ。昼休みになくなったものが、孝の手の中にあった。弁当箱が無くなるのはほぼ毎日のことなので驚かない。しかし、今、この場にあるのは不自然だ。だいたいの場合はゴミ箱かトイレの中にある。  弁当箱のなかには、シュウマイやウインナーなど、解凍するだけ焼くだけのおかずが多い。  一花は母子家庭で育った。学校に通いながらの一花と、働きながらの母親で家事を分担しているのでどうしても時間がない。できあいのものに頼りがちになる。しかし、そんなできあいのものがメインの弁当でも、激務のためすれ違いが多く滅多に顔を合わせない母親との貴重なコミュニケーションになっていた。 「尻を出せ」  孝は仰向けでグッタリしていた一花の体を足で押してひっくり返す。腰を抱えて、尻を突き上げる姿勢にした。 「こいつを」  ウインナーをつまむ。 「ここにいれまーす」  孝はウインナーを一花の肛門に押し込んだ。炒め油を多く使いすぎたため表面がヌメヌメしていたウインナーは小さな窄まりにあっさりと収まる。 「ア、アーーーー」 「孝、それ超ウケる」 「こんなにあっさり入るなんて、もっと大きい方がよかったかな」  孝がズボンのチャックを解放する。短めだが太い目のペニスを、ウインナーが通過して開き気味の肛門に押し込む。 「ひぎぃ・・・おおごごごお」  ペニスに押されて、ウインナーが奥へと押し込まれる。腸が異物を排出しようと蠢動する。  肛門を限界まで裂かれる鋭い痛みと、便意を伴う重たいみ。 「抜いて、抜いて、お腹痛いの」  肉体の苦痛が強すぎて、肛門に男性器を挿入されているという精神的な苦痛を感じる余裕がない。  全身から脂汗をあふれさせ、腸がぎゅるぎゅると恥ずかしい音をたてる。 「俺はこっちを使おうかな」  三人目の男子、佐久間悟。前の二人が一花を犯しているのを見て、我慢ができなくなった悟は勃起したモノで一花の口を塞いだ。 「う、ぐ、ぐぐぁ」  悟の先端が喉の奥をつく。飲み込みきれない異物を排除しようと、上半身の筋肉がヒクヒクと痙攣する。  一花は出す穴と入れる穴の両方を塞がれた。まるで一本の杭で串刺しにされたようだった。  悟と孝はそれぞれ自分が気持ちいいように腰を振り始めた。  一花は内臓をぐちゃぐちゃにかき混ぜられているように感じた。粘膜を擦り合わせる快感など少しも感じない。自分の内側を土足で踏みにじられる吐き気、恐怖心ばかりを感じている。  後に挿入している孝が動くたびに、腸に押し込まれたウインナーが存在を主張する。内臓が蠢動する。しかし、異物を排除することができず、危険信号を発する。生きるための仕組みである信号は、男に貫かれて身動きの取れない一花には苦痛でしかない。  上の口に挿入している悟が動くたびに太いモノが喉を塞ぐ。飲み込もうと、あるいははき出そうと喉がヒクヒク動くが、男の剛直はビクともしない。それどころか、喉の震えで気持ち良くなってますます固くなっていく。 「う゛ぉ、う゛ぉ、う゛ぉ」  上からも、下からも肉棒を押し込まれ内臓をプレスされるような苦痛を味わう一花。  喉を塞がれて吸うべきものが吸えない。肛門を塞がれて出すべきモノを出せない。内臓が機能不全を起こす。  一花の視界がかすむ。眩暈がして、上も下もわからなくなってきた。 (私、死んじゃうのかな・・・)  意識が遠のいていく。すべてを手放してしまおうか、と諦めかけたとき。唐突に解放の時が訪れる。  口に挿入していた悟が射精した。喉から食道を精液で満たされて息が詰まったが、精液が通過したあとにペニスも引き抜かれ、思いきり空気が吸えた。 「ぷはっ・・・ああっ」  激しい呼吸で腹筋が動く。腹の動きが今までとは違うリズムで、直腸に挿入された孝のペニスに刺激を与える。 「うお。でる」  栄養を吸収する器官に直接タンパク質が流し込まれる。  一花はほんの三〇分前まで処女だった。しかし、経験人数が三人となり、三つの穴が使用済みとなった。 「ケツでするのも悪くないな」  孝が射精を終えたペニスを引き抜く。  しかし、一花の腹の中には出したばかりの精液とウインナーがまだ残っている。一花の下腹部がぎゅるぎゅるとエンジンのような音を立てる。 「う・・・おなかが・・・」  一花はぬめぬめした液体を直腸に流し込まれている。便意をこらえることはできない。  バフッ。  空気が弾ける音がした。一花の肛門からガスと一緒に、白濁液とウインナーが飛び出した。  母親が忙しいなか用意した弁当のおかずが、黄色い腸液と白い精液まみれになって、ほこりだらけのマットに転がる。 「くさーい」「きたなーい」「みっともなーい」「こいつもう生きてる価値なくない?」  香奈恵たちが口々にはやし立てる。 「まあまあ、食べ物を無駄にしたらいけませんよ」  孝は一花の弁当箱に付いていた箸で、一花の肛門から排出されたウインナーをつまんだ。 「ほら。口を開けろ」  孝は一花の鼻をつかんで口を開かせた。開いた口にウインナーを放り込む。  感じたことのない苦みが口の中に広がる。一花は苦みと鼻を内側から突く悪臭で、反射的にはき出そうとするが、孝のごわごわした手の平で口を塞がれる。 「ゴハンは残したらダメだろう」  彼は一花が尻の穴で汚れたウインナーを飲む込むまで手を放さないだろう。  一花はゆっくりとウインナーを咀嚼しはじめた。肉のうまみと塩味のほかに、二種類の苦みを感じる。どちらがどちらの苦みかはわからない。しかし、吐き気を催す嫌悪感があるのはどちらも同じだ。  一花は涙を流しながら臭いソースのかかったウインナーを飲み込んだ。 「なんで・・・なんで、こんなことするの?」 「うるさいな。もともと開いてる穴に入っただけだろ」 「飽きちゃった。カラオケ、行こ」  香奈恵がそういうと、他のメンバーも一花など初めからいなかったかのような態度で背を向ける。  そのまま、甲高い声で談笑しながら体育倉庫をあとにした。
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