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その頃には、検索機能の履歴に「簡単に死ぬ方法」などとの履歴もあった。
家族に、死んだら保険金でる?
やらお金は自由に使ってーなんて冗談っぽく言う事もあった。
でも実際、冗談は3割だった。
実質本気だった。
検索では色んな自殺方法を調べてみたりもした。
首吊り、感電死、飛び降り。
その中で一番確率が高く、簡単で容易に出来て、もし生き残ったとしても後遺症が少ない物がいいと思った。
もし、生き残ったとしても家族の負担にはなりたくないと思ったから。
結論は結局、首吊りだった。
でも、このままドアノブの首吊りだとどうしても限界があると思っていた。
やっていて、上手く首が絞まらないからだ。
上半身の体制を前へと倒すと首が絞まるのだが、息苦しくなるとどうしても体制を楽にするために背筋を伸ばしてしまう。
もっと、抵抗出来ないくらいの絶対的な死が欲しい。
具体的に言えば殺されたいと思っていた。
そんなことを考えるくらい、死にたくて死にたくて仕方なかった。
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