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怖い物
何が、そんな怖かったのか今になっては具体的にはわからない。
唯々変わる事が怖かったのだとそう思う。
移り変わる日常に恐怖して、それについていけない自分が情けなくて、前々から思っていたずっと眠っていたいという願望と、死への憧れが爆発してぐちゃぐちゃに混ざり合ってどうしようもなくなってしまったのだと思う。
生きる事が怖くなってしまった。
動く事が嫌になった。
多分、そんな所。
でも、今になって思う。
その時の私は、どうしようもなくて、誰かに助けて欲しくて
その癖に、どんな言葉も心に響かなくて。
誰かに異常だと判断されたらきっとそれを言い訳にしてしまうと思った。
どうしようもなく全てに恐怖した臆病者だった。
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