不透明

首吊り

新しい生活が始まった。

慣れない事が多すぎて、それでも頑張っていこうと思っていた。

だけど、一人になるとどうしても不安になって、首を絞める事は辞められなかった。

ある日、ふとタオルが掛かっている突っ張り棒が目に入った。

突っ張り棒が引っかかっている端の部分は体重をかけても大丈夫そうだと思った。

実際軽くだがぶら下がってみた所少し歪んだだけで折れる気配は無かった。

少し長めのタオルを首に引っ掛けた。

首に回るだけの長さが足りなかった。

想像としては、宙で足を曲げれば上手く首が絞まる感じだったのだが、まさかのタオルの長さが足りなかった。

だから、椅子を持ってきた。

よくドラマなので見る自殺方法をやろうと思ったのだ。

実際、タオルの長さは丁度良かったがタオルでは結ぶ事が難しく上手く結べても全体重がかかったら解けてしまうかも知れない。

怪我をするのは嫌だった。

考えた挙句、今日は止めることにした。