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それから、三日後又トイレで首吊りに挑戦した。
前回と違って工夫をしドアノブにタオルをクロスして引っ掛けるとズレにくいのでクロスにタオルを引っ掛けた。
上手く引っ掛かって、きちんと首も絞められた。
扉を背にズルズルと態勢を崩し首が締まるようにした。
前よりも苦しかった。頑張れば息が出来るぐらいだったので息を止めてみた。
苦しくて、途中で何回も呼吸をしてしまった。
それでは死なないと、態勢を戻しタオルを結び直した。
二重にした。
態勢を崩す途中で息がし辛くなった。
態勢を崩しだが、首が微妙に締まらなかったので首吊りらしく全身の力を息を止めながら抜いた。
息が出来なくなった。
段々と苦しくなって、でも身体に力を入れる気にもならずそのままの態勢を保っていた。
耳鳴りがした。
徐々に意識が霞んできて、でも妙にはっきりした意識の中で死にたいと願っていた。
急に怖くなった。耳鳴りが大きくなっていったのもあるだろう。
一人密室の中、夜のうちに首を吊る。分かっていたはずなのに怖くて堪らなくなった。
全身に力を入れ態勢を戻したけれど息が出来なくて。
震える腕で急いでタオルの結び目を解こうとしたけれど二重にしていた所為か、なかなか解けず、息苦しくさと恐怖と焦りで指先が震えながらも何とか結び目を解こうとした。
硬い結び目を力任せに解き何とか外れた為、慌てて呼吸をした。
何度か深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。
その日は、それでお終い。
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