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区役所の前、俺は今・・・父の命令で、見ず知らずの女性と一緒に婚姻届を提出してきたところだ。
初対面にして妻である目の前の女性。
慎ましやかで、育ちも良さそうな、美人でスタイルも良くて性格も良さそうな・・・ひとことで言うならば、つまらなさそうな女。
俺、河森 万里(かわもり ばんり)の父親は、大手芸能事務所のボス。
だから俺は小さい頃から、飽きる程、美男美女を見てきている。
美人耐性が備わっている俺は、ただの美男美女には興味が無い。
俺が心を動かされたのは今までの人生の中で・・・ただ一人だけ。
陰があって歪んでいて、それでいて美しい男。
湊 柊(みなと ひいらぎ)とは、高校時代からの友人であり、セックスフレンドでもある。
母子家庭の湊は高校生の時に母を亡くし、一人で生きていくため、そしてある目的のために男に体を売っていた。
学校ではイケメンで優等生で常にカースト上位の男が、私生活では男に媚びて金を貰っているビッチだと知った時、俺は堪らなく湊が愛おしくなった。
売春している湊を脅し、体を開かせた。
俺は、セックスのやり方も知らないまま ただ男に突っ込ませていただけの湊に快楽を教え、それに溺れていく湊に夢中になった。
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