社長令息の人生改革

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「今。すぐにだ。できるだろ?湊くんからはちゃーんと現金で受け取ってるんだもんな?」 俺が遊び歩いて散財したのを知ってるくせに・・・! 「・・・わかりましたよ!やりますよ!」 「当然だ。借金がなくても、今まで働かずに給料貰ってただろう。甘えて来た分の働きはしてもらうぞ」 くっそ、何も言い返せない・・・! 「シウを転落させるような事があれば、辞表を書くことになるぞ。しっかりサポートしろよ」 脅しかよ・・・!クソ親父~! 「・・・わかりました」 俺達の会話など興味無い、と言わんばかりに窓の外を見詰めたままのシウ。 「シウ、今日から俺がキミのマネージャーです。よろしく」 ようやくシウが俺の目を見る。 美しいシアンの瞳に吸い込まれてしまいそうだ。 韓国と日本のハーフと聞いているが、この瞳の色はアジア以外の血も入ってるな。 「よろしく、万里さん。めいっぱい俺を売り込んで、転落させないようにしてください。男と心中なんて笑えないんで」 その整った美しい顔からは想像もつかない、ハスキーな低音ボイス。意外過ぎる。 しかし、そのギャップにさえ魅力を感じさせる引力を、こいつは持っている。 ・・・にしても、テレビで観るよりだいぶ生意気そうだな。 こうして俺は親父の采配で、快適だった人生を180度変えられてしまったのである。
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