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ゼロス家の事情(ゼロス)
新年初日はクラウルと過ごしたゼロスは、今は実家にいる。
正直足が重かった。それというのも兄達に散々な事をしたうえに、謝罪もそこそこにトンズラしたのだ。それもあり、騎士団に入ってからは年に数回しか帰っていない。
だが今日はその実家から、前年のうちに招集をかけられていたので逃げる事ができなかった。
ゼロスの実家は貴族街の浅い部分にある。これでも一応は貴族の端くれだ。父は城で働いているし、兄も同じ職場にいる。頑張っているそうだ。
申し訳程度の前庭を通って、勝手知ったる我が家へ。古いが手入れのされた二階建ての家の玄関を開けると、懐かしい感じがして苦笑する。
実家を懐かしいと思うなんて、すっかり自分にとっての家は騎士団になっているのだと。
「ただいまー!」
声をかけると、ひょっこりと奥から女性が顔を出す。茶色の髪と同色の瞳の、はっきりとした顔立ちの五〇代の女性だ。
彼女はゼロスを見ると一瞬目を丸くし、ズンズンと近づいてくるといきなり脳天に拳骨をくれた。
「いっ!!」
「こっっの、バカ息子が! もう少し顔出しなさいって前にも言ったでしょう!」
「悪かったよ母さん!」
頭の天辺を手で摩りながら、ゼロスは笑っている。なんだか急激に、帰ってきたという気持ちが湧いたのだ。
「まったく。ほら、はいんなさい。兄ちゃん達もリビングにいるわよ」
「あぁ、うん」
そこと一番顔を合わせたくないとは、流石に言えなかった。
玄関から一番近いドアを開けると、ゼロスによく似た二人の男性がソファーに座っている。見た目の年齢が多少違う程度で、ここの兄弟は皆がよく似ている。
「ゼロス! 久しぶりだな」
「グレン兄さん、久しぶり。見ないうちに老けたね」
「うっせ!」
一番上の兄グレンは、実年齢としては三十を少々過ぎている。だが見た目はゼロスに似ていて、薄茶色の瞳と同色の髪を軽く後ろで束ねている。体つきもゼロスに似ていて、わりとしっかり肩幅がある感じだ。
「やっぱ疲れが出てんだよ、グレン」
「んなことない! イアン、お前が若作りしすぎなんだ」
「えー、そんな事ないって。ゼロスも思うだろ?」
「いや、イアン兄さんは頑張ってる感がある」
二番目の兄イアンは、二十代後半。薄茶色の瞳と、肩くらいまでの髪が少し邪魔そうだ。若作りというが、実際は少しチャラく見える。
これが、ゼロスの困った兄達だ。
「そうか? ゼロスは逞しくなったよな。お前、戦争にも行ってたのか?」
「行った。西の時も、ジェームダルの時も」
「うへぇ、しんど」
「怪我とかないか? 母さん強がってたけど、心配してたぞ」
「そうそう、素直じゃないよね母さんも。でもさ、お前もお前だぞ。手紙一つで帰って来ないから、母さんほんと心配しまくってたから」
「……ごめん」
なんだかもの凄く親不孝をしている。そんな気がして俯いた。
実際、西では全身怪我だらけで倒れて暫く安静を言い渡されたし、ジェームダルでも危険な任務の最前線にいた。こんな事を話したら、母は卒倒するような気がしてゼロスは絶対に言わないと誓った。
「ところで、どうして俺は呼び戻されたんだ? 兄さん達の事で話があるって、手紙には書いてあったけれど」
「あぁ、それな」
空いている席に腰を下ろしたゼロスは、今日の用件について問う。実家からの手紙には、『新年休みに帰ってこい。兄の事で話がある』とだけ、母の字で書かれていた。だから詳しい用件はまったく聞いていないのだ。
グレンが覚えがあるようで、ゼロスに目を向ける。その顔がどこか嬉しそうなので、少なくとも吉報であることは確かなようで胸を撫で下ろす。
これで昔の事だったら、また暫く実家から足が遠のきそうだった。
「実は、婚約してさ。今年の春に結婚することになった」
「へぇ、おめでとう」
「お前、なんか言いたそうだな」
「いや、祝ってるって。ちょっと突然でリアクションに困っただけ」
実際、驚いているし嬉しいとは思うのだ。
グレンの今の彼女はいい子だと思う。気立てもいいし、兄を立てている。控えめに見えても大事な所ではちゃんと言う子のようだ。
それでも女問題でグレンはゼロスに言いたい事が山ほどあるのだろう。ギュッと難しく眉根を寄せている。
「お前、まさかまた俺の彼女を」
「しないよ。グレン兄さんの今の彼女、いい子でしょ」
「だからまた寝取るつもりじゃ!」
「あー、ないって。ゼロスが俺達の過去の女寝取ったのって、別れさせるためだったじゃん。実際、今の俺の彼女もゼロス喜んでくれたし」
「イアン兄さんはあの彼女に敷かれてるくらいが丁度いい」
「お前、性格悪いよな」
助け船を出してくれたイアンにまで性格うんぬんを言われ、ゼロスは苦笑してしまった。
実際、ゼロスは兄達の彼女を六人ばかし寝取った。それというのも一時期、この二人の兄は女難の運命なのかってくらい女運がなかった。見る目が無かったとも言う。
グレンに近づいてくる彼女は、大抵が金欲や物理欲、権威欲が強く執着心があった。自分は綺麗だというのを自覚した性格の悪さがあったのだ。それまで彼女なんていなかったグレンはあっという間に女狐に捕まり、金をつぎ込んでいた。
イアンに近づいた女性はもう少し厄介で、病んでる子が多かった。ちょっと何かあるとすぐに「死んでやる」と言っていた。が、実際はそんな度胸もなく、男も複数いた。心配されることに強い依存をしていた女性が多かった。
このままでは兄達が、もっと言えば自分の義姉がとんだ残念な人ばかりになる。何より兄達はレイヴァース家を継がなければいけないのに、そんなのがついたら大変だ。
そこでゼロスは言葉巧みに彼女達に近づき、次々寝取っていった。兄達よりも世慣れていたし、口も上手かったゼロスは数度不貞を重ねてから兄達にわざとその現場を見せつけた。
流石にこれだけやってよりを戻す事はなく、無事に破局。ついでにゼロスも大いに嫌われたのだ。
「ったく、やり方ってもんがあったろうが」
「ダメだったんじゃない? 俺も思い返してちょっと思ったけど、あの時俺達彼女のことでいっぱいで、こいつや母さんの話し聞かなかったっしょ。俺、ゼロスから散々彼女の駄目な部分言われてた気がする」
「それは俺もあるけど……」
「恋は盲目っていうけど、怖いって。実際あの時の彼女と今もって思ったら、俺病んでたかも」
イアンは溜息をついて、ゼロスに軽く視線を向ける。そして小さく、「ありがとな」と言われた。
嫌われている自覚はあったし、嫌われる事もしたし、覚悟の上でやっていたことだった。だから兄達と顔を合わせるのが嫌で逃げて回っていた。
そんな兄からまさか礼を言われるなんて思わなくて、ゼロスはどこかムズムズした。
「グレンだって、あの時の彼女と今も続いてたら金むしり取られてただろ」
「うっ、それは……」
「それに、俺の彼女が言ってたんだけどさ。ゼロス、付き合い始めの頃にけっこう手を焼いてくれてたらしいよ。俺達の好みとか彼女に教えて、宜しくって」
「そんな事までしてたのか、ゼロス!」
「あぁ、いや……」
というか、イアンの彼女口が軽くないか?
当時、二人の兄にまともな彼女を作ろうとあれこれやっていた事が今更になって知られてしまい、ゼロスは結局居心地が悪い感じがした。
「まぁ、今は俺達も大人で冷静にやれてるから、水に流そう」
「わかってる。それもあって今日来てもらったんだからな」
イアンはニヤニヤと、そしてグレンは溜息混じりにそう言った。
「ところで、ゼロスは浮いた話しはないのか?」
「え?」
不意にイアンが問いかけて、ゼロスはギクリと言葉を飲んだ。
「いない」と言うのが無難だろう。相手は男で、年上で、上官だ。騎士団の中では同性だって認められているが、外に出ればやっぱり少数派。理解出来ない人も少なくない。
だがこの間が、いけなかったんだろう。イアンがニタリと笑った。
「即答できないってことは、いるんだな?」
「なっ! そうなのか、ゼロス?」
「あぁ、いや。いないってそんな……」
「嘘つけ! お前、不意打ちくらうと言葉に詰まる癖あるだろ。しれっと嘘つくくせに、変な所で誤魔化しきれないの昔からだし」
「だから、いないって!」
「貴族の女子と会うこと多いんだろ? どんな人なんだよ」
こうなるとイアンは許してくれない。ズイッと近づかれて気圧される。そしてやっぱり、視線が泳ぐ。
クラウルの事を話していいかは、わからない。第一なんて紹介していいものか。あの人の仕事自体が秘密なのに、詳しく問われても困る。
何より相手が男だってのが、この人達に受け入れられるのか。それが心配でたまらないのだ。否定されるのは……されるかもしれないと覚悟していても傷つく。
その時、リビングに一人の男性が入ってきてゼロスを見てふっと笑みを浮かべる。五十代のその男性は、とても自然に近づいてきた。
「帰っていたのか、ゼロス」
「ただいま、父さん」
「あぁ。お前の話は時々、近衛府の者から聞いている。大分無茶もしているみたいだが、今は平気なのか?」
「平気じゃなかったら医者に止められる。騎士団の軍医は俺より余程強いんだ」
「エリオット医師か。彼は元騎兵府だったか。確かに、彼から逃れる方が至難の業だな」
くくっと控えめに笑う父が、頭をポンと撫でる。そのさりげなさは気が抜けると同時に、いつまでも子供なんだと言われているようで悔しくもあった。
「え……ゼロスって、そんなに頑張ってんの?」
イアンが引きつった顔でゼロスと父を見て言う。ゼロスは隠そうとして口ごもったが、父は平然とした顔で頷いた。
「一隊を任されるくらいには、実力を上げている。西の戦いでは一般人を守って数十人と渡り歩いたとか」
「父さん!」
「ジェームダルでも先行部隊として潜入し、無事に任務をやり遂げたと聞いている。同期で騎兵府補佐のランバート殿と懇意だからだろうが」
「そんな所まで……」
父の情報網の広さを侮っていた。そして近衛府の口が軽いのはどうなんだ!
案の定、何も知らなかったらしいグレンとイアンが青い顔をする。そして今更オロオロするのだ。
「おま! 全然危険じゃないか!」
「怪我とか平気なのかよ!」
「……一生に響くような怪我はない」
「ということは、跡が残るような怪我はあるんだな」
「薄らだよ、父さん」
ここに来てどんなツケが回って来たのかと、ゼロスは深く溜息をついた。
「母さん、知ってるの?」
「あぁ、伝えている。その度に心配そうな顔をしているぞ、親不孝者」
「反省した。ついでに父さんの事侮ってた。近衛府、もう少し口が硬いと思ってたのに」
「普段は口が硬いが、俺はお前の父親だからな。息子が家に帰らないどころか、手紙もろくによこさないから様子がわからないと愚痴れば聞かせてくれた。お前が悪いぞ」
「わかってる。ただちょっと……」
嫌われて、厄介払いのつもりで騎士団に入ったものだから、どんな顔をして帰ってくればいいかがわからなかっただけなんだ。
それも見透かしたように、父は穏やかに微笑んで見守っている。こういう部分はやはり、敵わないんだなと思ってしまう部分だ。
「まぁ、これからは帰って来い」
「はい」
「なぁ、父さん。こいつに恋人ができたっぽいんだけど、そんな話しは入ってきてないの?」
「イアン兄さん!」
「ほぉ?」
ニヤリと笑ったイアンを睨むが後の祭り。顎に手を当てた父は「うーん」と悩んでいる。
多分近衛府だってこれは知らないはず。オスカルが話していたらアウトだが、けっこう気を付けてはいるのだ。何より近衛府は普段宿舎にいないことが多いから、余計に知らないと思いたい。
「城ならどこぞのお嬢様とかさ。あと、可愛いメイドの子とか!」
「騎兵府は基本城には出入りしないから、それはないだろう。恋人がいるとすれば外に作ったか、もしくは男だな」
「!」
「お……とこぉ!!」
グレンが悲鳴を上げ、イアンまでもが酷い目で見る。わかっていても心が痛い。
だが意外だったのが、父の様子が変わらない事だった。
「お前、男色の気があったのか!」
「ないよ! ないけど……」
好きになった人が、たまたま男だっただけだ。
ポンと、頭を撫でられる。わかっているように、父は穏やかなままだ。
「男でも女でも、お前が選んだ相手だ。大事にしなさい。人の縁は簡単に切ってはならないものだぞ」
「……はい」
「ところで、相手方のご家族はお前の事を知っているのか?」
「父親は既に他界しているとの事だが、家督を継いでいるお兄さん家族とは顔を合わせた。母親とも今度会ってもらいたいと言われている」
「そうか。都合がつけばお前も連れておいで。一度ちゃんと顔を合わせて挨拶をしておきたい」
「……都合つくか、聞いてみる」
と言っても、これを伝えればあの人は絶対に都合をつけてくるだろう。忙しいのに、ゼロスの事になると無理をする。時間を空ける為に仕事を倍速で片付けたり、適性問題のある部署なのに人の都合をつけたり、人脈が切れないように細々と顔を出したり。
あの人の負担になりたくない。思うのに、実際はそうならない部分がある。
もどかしい。もっと、ちゃんと大人になって、気遣いも出来るようになりたい。あの人の仕事を手伝う事は難しいけれど、せめてこちらの事で煩わせないようにしないと。
そんな事を、もうずっと、時折思っている気がする。
夕食を久々に家族と食べて宿舎に戻り、風呂やらを済ませてしまう。そうしてくるのはクラウルの部屋だ。既にここが自分の部屋のようになりつつある。
思えば最初は家庭的なクラウルの部屋だった。それが今では、二人の部屋のようになっている。明らかに物が増えた。バスローブやグラスは当然二人分。お気に入りのソファーには、ゼロスが好きな色のクッションがいつの間にか置かれている。肌心地のいいブランケットまであるのだ。
今日はライゼンやカール、ヴィンセントに会いに行くと言っていた。個人的な挨拶回りだと言っていたから、酒も飲んでくるだろう。帰りもいつになるかわからない。
それでも自室に行かずにここにいるのは、何処かで顔を見たいと思っているからだと思う。
そうして待って、そろそろ日付が変わる頃、部屋のドアが開いて部屋の主が戻ってきた。
「おかえりなさい、クラウル様」
「ただいま、ゼロス。寝ていてよかったんだぞ」
「そろそろ寝ようかと思っていた所です」
当然のように出迎えの挨拶をして、当然のように返ってくる。挨拶のキスを当たり前にして、クラウルは部屋着に着替えている。
いつからかこれが普通になった。クラウルは部屋に戻ってきて、ゼロスがいる事が当たり前だと思っているだろう。逆にいなかった方が心配するんじゃなかろうか。
「実家に帰ってきたんだろ? どうだった?」
「普通に迎え入れられて、拍子抜けです」
「いいことじゃないか」
クラウルは軽く笑ってくれる。これに気が抜けて、ゼロスも軽く笑った。
ローテーブルの上にワインが一本、グラスが二つ。今日はあまり飲んでいないのが分かったから、ゼロスも付き合う事にした。
「兄さん達に、謝れたか?」
「どうなんでしょうか? なんか謝るとかの前に、水に流された感じです。でも、もう気にしていないみたいです。というか、色々バレてました」
別れさせ屋みたいな事をしていた事。今の彼女達を応援して、たまに助言していたことまで。
クラウルはクツクツと笑って、「よかったな」と言ってくれた。
「クラウル様」
「ん?」
「実は、兄や父に恋人がいるなら一度連れてこいと言われまして。それで、お時間の都合のつくときでいいので、一度一緒に来てくれませんか?」
問うと、クラウルはキョトンとした目をする。驚いて目を丸くした後は、ふにゃりと甘い顔をした。
「願ってもない事だ。ちゃんとご挨拶をしたいと思っていたからな」
「父は、ちょっと厄介だと思います。反対されるとかじゃなくて、もしかしたらもう目星をつけていたりするかも……」
「レイヴァース伯爵か?」
「……知ってますか?」
「まぁ、名が通っている。城の人事に携わっているし、仕事も真面目だと聞いている。レイヴァースと聞いてもしやと思っていたが、やはりそうだったか」
「すいません、隠していたわけじゃないんですけれど」
言うタイミングがなかったのだ。
クラウルはそれも「わかっている」と軽く笑ってくれた。
「都合はいつでもつけられるが、明日は少し用事がある。仕事が始まってから、安息日にでも」
「明日、何があるんですか?」
「仕事で顔を繋いでおきたい所に、新年の挨拶回りをしてくるんだ。協力者の所を数カ所回るから、明日は遅くなる」
「そうですか。わかりました、それでは明日は自分の部屋にいます」
「ハリーが不満そうな顔をするんじゃないか?」
「明後日には仕事です。いい加減遠慮願いましょう」
ゼロスの言葉に、クラウルもクツクツと笑って「そうだな」と返した。
「そういえば、ちょっと気になる話しを兄から聞きました」
「ん?」
「代行屋というのが、怪しい仕事をしているとか。事件沙汰にもなったとか、なりそうだとか」
ふと、家族の中で持ち上がった話にゼロスは引っかかりを感じてクラウルに伝えた。
なんでも、代行屋というのが最近いるらしい。
最初は買い物の代行や、子守、荷物持ちといった雑事の手伝いで稼いでいたらしい。だが徐々に危険な事に手を出す業者も出たそうだ。
ようは、復讐の代行だ。
別れ話のもつれで逆恨みした奴が、相手への復讐を依頼して怪我をさせたとか。悪質なのだと女の子をつけ回して恐怖を煽って、攫おうとしたとか。
「報告がちらほら入っているな。少し気になっていたが」
「ファウスト様に報告は?」
「年末だったから、シウスまでだ。おそらく年始にシウスからファウストに話しがいくだろう。暗府にはそれらしいのがいたらそれとなく報告するように伝えた」
「そうですか」
それならよかった。ゼロスは胸を撫で下ろす。
「何にしても、また妙なのが増える頃だ。気を付けておくとしよう」
「今年は年始、何事もないといいですね」
「まったくだな」
年始はなんだかんだとあって、結構大変だった。今年は何事もない年始を過ごしたいものだ。
ワインを飲み終え、二人揃ってベッドへと潜り込む。そうして互いの熱を感じる距離で、ゼロスは眠りに落ちた。
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