妊娠…ラブレター

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 いつの間にか同じオフィス中の人間が集まっていてみんな読んで大爆笑!だれー、こんなの書いたの!そういえば名前書いてないね。書き忘れちゃったの?名前書いてなきゃ返事かけないじゃない!間抜けね!童貞ってラブレターに堂々と書くなよ~!よくわかんないけどいろいろこじらせちゃってるの?このヒトw。男性陣も大笑い!特に部長なんか笑い転げて、コンプライアンスに抵触するぞ!抵触するぞ!とかずっと繰り返してるの!  爆笑ラブレターを書いてくれた新入社員君の方をみたら、顔真っ赤、目も真っ赤で今にも泣きそうで、とうとう耐えられなくなって彼オフィスから出ていっちゃったの。しばらくしても戻っていないから、ちょっといぢめすぎたかな?と心配になって私もオフィスを出て彼を探したの。  新入社員君ったら入り口のそばの給湯室でシクシク泣いてるの。もう惨めったらしい。男ってなんでこんなに弱いんだろう!だけど可愛そうになって謝ろうとした途端、彼はいきなり私の方を向いて、 「僕、諦めませんから!サル子さんの事諦めませんから!」  とか顔真っ赤にして涙ポロポロにしながら喚いたの。    うるさいわね!そんな大声で!みんなに聞こえたらどうすんのよ!とコッチも頭にきちゃってヤツに言ってやったわ。 「バ~カ!私はアンタなんか相手にしてる暇ないのよ!アタシには全身毛だらけで真っ黒なダーリンがいるんですからね!アンタなんかとなんかしてる暇ないの!」  ヤツは私に彼氏がいるって聞かされてもう呆然して、もうボーリングのピンみたいになってるの。誰かが押したら転がってガーター行きよ!  ダーリンのことを喋ってスッキリした気分になった私は、急にダーリンとエッチしたくなってきちゃった。そういえば今日はまだしてなかった。私はまだボーリングのピンみたいに突っ立てるを置き去りに、ロッカーのバックで私をまってるダーリンの所に一直線に走ったの。
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