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私は出来上がったばかりのポスターをUSBに入れて、近所の印刷屋さんに行ったの。うちにもコピー機あるけど、やっぱり彼を探すためのポスターなんだから、ちゃんとしたとこで刷るべきじゃない？
印刷屋さんは画像を見るなり怪訝そうな顔してるの。
「これ刷ればいいんですか？ペットが行方不明になっ……」
ってヤツが言いかけたとこで私はここにも人種差別主義者が！とブチ切れて暴れそうになったけど、ここはヤッパリ我慢、我慢と耐えて、ヤツを一喝するだけにしたの。
「さっさと刷ればいいのよ！お金払ってんだから黙ってポスター作れ！！」
印刷屋は私の剣幕にビックリして「わかりました！す、すぐに作成します！で何部作成す、すればよ、よろしいでしょうか？」
「とりあえず100部よ！さっさと刷りなさい！」
言いながら印刷屋に１００万円札叩きつけてやった。私はもう愛に狂ってしまった女！彼が見つけられるならお金に糸目はつけないわ！ヤツはもうビックリして口を開けたまんま棒みたいに突っ立てるの。
「何突っ立ってるのよ！さっさとポスター刷ってこい！！」
ヤツがいつまでも口開いて間抜けな顔してるから、もう一度怒鳴りつけてやった。まったく、トロいんだから！するとヤツは、は、はい！とか行って慌ててポスター刷りに行ったの。
やっと、刷ったのを持ってきた。高いお金だした甲斐があったわ！ポスターのダーリンはセクシーな中に悲劇的な孤独感を感じさせるところがあって、下に載せた『ダーリンを探してください！』っていう私のシンプルで、でもダーリンを求める必死さが感じられるメッセージも相まって、人を泣かせずにはいられないところがあって最高のポスターだった。私はポスター１００枚受け取ると、「遅すぎ！アンタがポスターに手こずってる間にダーリンに何かあったらどうするのよ！」とちょっと叱って、さっさと出てきたわ。こんな所に長居は無用、一刻も早ポスター貼らなきゃ！
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