妊娠…父親

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 ……なんですって。こんな言い方ってありなの?私とダーリンの愛が《獣姦》だなんて…。確かに毎日50回のエッチはハードルが高かったかも知れない。だけど私達は愛しあっていたのよ。パパあなたには分からないのよ!あなたは冷酷な人種差別主義者だから私とダーリンのエッチをそんなふうにしか見れないのね。私とダーリンはそんな汚らわしい関係じゃないのよ!心と心でわかり合っているんだから!……だけど、なら何故ダーリンは逃げてしまったの?あんなに深くわかり合っていたと思っていたのに……。私の独りよがりだったの?確かにに毎夜寝ているダーリンを叩き起こして無理やりエッチしたこともある。日々を重ねるごとに私の愛を求める気持ちはエスカレートしてもっともっと、と激しくなっていたかも知れない。欲望に耐えきれずパパが獣姦と表現するところまでしてしまったこともあったかも知れない。挙げ句の果てに嫉妬のあまりダーリンを檻に閉じ込めてしまった。だけどそれはダーリンを愛する気持ちがそうさせたことなの!だけどそんなことを言ったところでダーリンは私から逃げてしまった事実は変わらない!私はダーリンに弁明すらできないの!パパの言葉は私の痛いとこを容赦なく突き刺していく。  私は何も言えず黙っていた。悔しくて悔しくてでも反論出来なかった。私とダーリンの愛とか言ったってダーリン逃げてちゃ話にならないじゃない!  しばらくしてパパが勝ち誇ったようにこう言ったの。 「なにも言えないのか。パパの言うことが正しかったと認めるんだな。とにかく、こんなことはやめるんだ。オマエもいい年なんだから自分のやってることの馬鹿らしさをよく考えるんだ。まったく汚らわしい猿め!娘を傷物にしおってからに!もしかしたら他の人間も襲っているかもしれんぞ!動物なんてそんなもんだ!穴さえあれば電柱とだってやるさ!とにかくもういい加減下らん妄想などに捨ててしまえ。今度はちゃんとした人間の男と付き合いなさい。何ならパパが紹介してあげよう!」  突然雨が降ってきて、集まってた人も私の周りから離れていった。私はすっかり打ちのめされていた。涙が次から次へと溢れてくる。とうとう私は地面に突っ伏して号泣したの。もう自分が分からなくなってきた!パパは傘を差しながら笑みさえ浮かべて私の肩を組んでにこやかに喋ってくる。
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