妊娠…思わぬところに救世主?

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 ああ!いくら毛だらけで全身真っ黒でも、ダーリンはやっぱりイケメンだから、どっかの悪い女に騙されて、今頃はおもちゃにされてるのかも知れない。『……女はルックスじゃないんだからね。いくらモデル顔でセクシーボディーでツルンツルンのお肌を持っていたって、男をイかせるにはテクニックがなきゃだめよ。いい、アタシが本物のセックスってのを教えてあげる』…ああ!この汚らしい売女!ダーリンになにすんのよ!やめて!やめて!  ダーリンがいないという事実が私に重くのしかかってくる。どんなに喚いても、どんなに願っても、そこにダーリンがいない。この心の空白をどうやって埋めればいいの?ダーリンのことを考えれば考えるほど頭は重くなって、空白を埋めるどころか、私の存在そのものがベッドに埋まってしまいそうになる。意識は高熱のせいでだんだん遠くなり、ついに気を失う寸前だった。    ピンポーン!とインターホンが鳴ったの。  もしかしてダーリンかも!?インターホンの音を聞いて、私はハッと目を覚まして飛び起きたの。カメラの向こうでモジモジしながら私を待ってたりして(´vωv`*)!もう熱なんかにかまってられない!私はインターホンに慌てて駆け寄った。胸が高まってくる。ダーリンお帰りなさい(^○^)!  ……  ……  ……  ……ダーリンがいること期待してインターホン見たら、なぜか、あのが立ってたの。アンタなにしに家まで来たの?というかなんでアンタなんで家知ってるのよ!あのまま突っ立ってて誰かにガーターに落として貰えばよかったのに!私は頭にきてインターホン越しに怒鳴りつけたの。 「アンタ!うちの場所どっから聞いたのよ!まさか、会社の人間から聞いたわけじゃないよね!」
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