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俺と香蓮の腕に装着されているティアリアがこの対立に共鳴し、どこからかテンションの高い少女の声が発せられた。
「対立を確認。アプリを起動します」
アプリシステム『ティア』の音声だ。お互いのティアリアが震え、空中に画面が映し出される。
〈2ー1 牧野啓介 Dランク 羊飼い VS 2ー3 七海香蓮 Eランク 下っ端盗賊(シーフ)〉
「異空間転回。ゲート開放」
二つのティアリアから立方体の黒い空間が発生し、俺たちを包んだ。視界が暗闇に包まれ、ティアの声だけが暗闇で反響する。
「勝利条件は相手の戦闘不能。議題は『パンツを見たかどうか』。それでは論場を設けます」
この言葉をきっかけに討論バトルは開廷される。
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