オトギゾーシ・オンライン

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 (モモ)(ガヤ)(モモ)()が目を覚まし、初めて目にしたものは老夫婦の姿だった。  桃人は老夫婦に育てられ、やがて自分の出自を知った。(ろう)()が川で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきた。老婆は持ち前の神通力(じんつうりき)で質量を操って大きな桃を難なく家に持ち帰り、(ろう)()が太刀で桃を一閃(いっせん)すると、中から赤ん坊が出てきたという。  老爺から剣術を学びながら立派に育った桃人。やがて人里を襲い米も財も人もさらう鬼の存在を知り、鬼達の住まう鬼ヶ島へ鬼の征伐(せいばつ)に行きたいと強く願うようになった。桃人がその胸中を打ち明けると老夫婦は快諾(かいだく)し、桃人を送り出すことになった。 「これは本当に困ったとき使うのじゃ。持ってお行き。このクィ・ヴィ・デャンゴゥを」  老婆は愛しい我が子の手に握らせた。クィ・ヴィ・デャンゴゥを。  桃人は腰に付けた巾着袋(アイテムボックス)にしまった。クィ・ヴィ・デャンゴゥを。 「婆様、『本当に困ったとき』なんて伏線としてあまりにも露骨じゃないか?」 「いいのじゃ桃人。大抵の読者は何が伏線になるかなんて意識していないし、なんならこんな導入読み飛ばしているに決まっているのじゃ。一つ、大切なことを伝えておこう。くれぐれも仲間を大切にするのじゃぞ」  こうして桃人は鬼退治の旅に出た。  * * *  桃人は森の中を歩いていた。  殺気。頭上から気配を察知し、すぐさまその場から飛び退いた。直後、桃人が立っていた場所に、深々と(せん)(そう)を突き刺さった。 「外しちゃったぁ。久々の若い男の子だったから気が急いてしまったわぁ」  ニタリと口元を歪めながら爪を引き抜いたのは【猿】だった。二メートルはあろうかという身の丈から繰り出された長く鋭い爪が、大地に五つの穿(せん)(こう)を刻んでいた。  まずい、()られる。  桃人は腰に付けた巾着袋へと手を差し入れると、アイテム一覧が眼前に表示される。クィ・ヴィ・デャンゴゥを選択したとき、桃人の頭に声が響いた。  老婆のことば……桃人よ! こういうものには つかいどきが あるのじゃ! ▼  アイテムの使用をシステムで封じられた桃人は、仕方なく帯刀に手をかけた。  家から歩いて数分の森に、こんな狂ったモンスターがいるなんて聞いてない。序盤の森でエンカウントするモンスターなんて、虫とかハトとかネズミとかでいいじゃない。 「あらぁ? あなたもしかして、英雄属性じゃなぁい?」  桃人の頭上で、猿が()()とした声を上げた。  この世界の生き物には、生まれながらにして属性が付与される。桃人を育てた老爺は英雄属性にして職業(ジョブ)は永世剣士。老婆は魔法属性にして大魔道士。桃人は英雄属性で、一級剣士だった。 「だったら鬼ヶ島同行してよぉ。あそこドロップ報酬豪華だけど、パーティメンバーに英雄属性いないとキツくってぇ。英雄持ちは数少ないからなかなか出会えないしぃ」  鬼が持つ鬼属性は、唯一、英雄属性を弱点とする。獣属性である猿の火力だけでは、苦戦を強いられるのは必至だった。鬼ヶ島攻略において、英雄属性の同行は絶対条件と言える。  困り顔の猿からの申し出は、桃人にとって有利な状況に思われたが、桃人とて選択の余地があるわけではない。断った瞬間、猿の尖爪が己の体に五つ星の星座を作り上げる様を想像し、身震いした。 「俺は基本ソロプレイヤーなんだが、まあいいだろう」  主従の関係を誇示するように桃人は胸を張った。  * * *  桃人と猿は赤茶色の岩場を歩いていた。 「そこの岩陰、何かいるわぁ」  猿の指差した先に桃人が目をやった。  突如、それは岩陰から飛び出し、身を(おど)らせて桃人に飛びかかった。  急襲をサイドステップでかわすと、背後に回った敵に刀を振るう。剣先が空を切る。手応えは無い。永世剣士の老爺の元で修行を積んだ桃人の刀、並の反応では避けられるはずもない。尋常(じんじょう)ではない身のこなしを見せた敵の姿を、桃人と猿が認めた。  つんと立った三角の耳、荒々しく振られる尾、笑顔を浮かべたような口元からのぞく赤い舌、しかし戦闘態勢を崩すことなく桃人と(たい)()していたのは【犬】だった。 「ニャハ★ ボクの攻撃をかわしてカウンターまで……。キミ、只者ではないニャ★」  桃人は構わず、刀を斜めに斬り上げた。太刀筋が見えぬ程の速度で振るわれた刀は、触れた空気を瞬時に圧縮し、衝撃波として押し出した。  音速を超えた波動が、宙を切り裂く刃となって犬に迫る。  犬は通常の刀の間合いからは十分に距離をとっていた。その隙をついた飛び道具ならば確実に捕らえられるはずだと桃人は考えた。が、しかし。  衝撃波を目前に犬は跳び上がり、海老反りになり紙一重で直撃を(まぬか)れた。  目的を失った衝撃波は、犬の背後にあった大岩を()()斬りにした。切り離された岩の上半分が、ゆっくりと滑り落ちて桃人達の足元を揺らした。 「ニャハ……★ まさかこれほどまでとはニャ……。お前の指先を見ていなかったら、真っ二つになっていたニャ。剣士のくせに飛び道具の特殊スキルなんてズルいニャ★」 「そうか? 剣士ならこれくらいできて当然だろう」  猿は密かに思う。これ知ってる! チート級の強さや特別なスキルを持っていながらそれに無自覚な言動で周囲をどよめかせるけど、そのスカした感じに憧れて現実世界で口ぶりとか真似しちゃうイタい男子中学生を量産するタイプの主人公だわぁ! と。 「もしや、あの難関クエスト、鬼ヶ島制圧に挑むニャ? 私も連れて行ってニャ★」  こうして、桃人のパーティメンバーに新たに犬が加わった。  訓練された読者はお気付きであろう。  強い主人公にはハーレムがつきもの。つまりこの犬は、ボクっ娘である。  * * *  桃人一行が歩を進める、約二キロ先。スコープ越しに桃人達を捉える者がいた。  深く息を吸って、止める。片目で(のぞ)く十字の中心に、桃人の頭が入った瞬間。  パシュ。  減音器(サプレッサー)で抑えられてくぐもった発射音が響き、飛び出した弾丸が空を裂く。一直線に飛んだ凶弾は桃人の額に風穴を空ける……はずだった。  一瞬のことで、狙撃手には何が起きたか分からなかった。桃人に命中するはずだった弾丸は、標的を目前にして二つに割れ、地に落ちた。  そして、スコープの向こう、抜刀した桃人と目が合った。  狙撃手はすぐさま立ち上がって走り出した。スナイパーにとって狙撃場所を特定されることはゲームオーバーを意味する。減音器の使用も居場所を特定されないようにするためだ。追いつかれてしまえば、手持ちの装備では太刀打ちできない。  だがしかし、と狙撃手は考える。  この距離ならばそう簡単には追いつけまい。身を低くし、木々にまぎれて移動すれば。  狙撃手は踏み固められた道を外れ、緑が鬱蒼(うっそう)とする森に飛び込んだ。 「あらぁ? どちらへ行かれるのかしらぁ?」  頭上の声に、狙撃手は(そう)()()った。  声の主を視界に捉える間など無かった。背を丸めて横に飛び退くと、襲撃者の剛爪(ごうそう)が大地を(えぐ)った。爪の凄まじい力によって、()き出された土が柱のように噴き上がった。  降り注ぐ土の中を転がりながら、豪腕の主を確認する。  猿か! 森の中は猿の独擅場(どくせんじょう)だ。武器を持ったまま逃げ切れるはずがない。  抱えていたスナイパーライフルをその場に放り投げ、全速力で開けた道に戻る。  そして、両翼を広げ離陸のため助走を始めた。空に逃げれば猿も追っては来られまい。  体がふわりと地面を離れる。  属性は飛行属性、職業(ジョブ)は狙撃手、空を舞う暗殺者たる【(きじ)】は遁走(とんそう)の成功を確信した。 「逃がすと思ったかニャ★」  すぐ後ろから聞こえた声に、雉はすぐさま回避行動をとった。上昇をやめ、体を右へと傾ける。バランスを崩しながら、雉は敵の姿を確認する。犬だ。その背中には人間が乗っている。  雉の助走には時間がかかる。犬はその間に追いついてみせたのだ。  転がるようにして墜落(ついらく)した雉は軽い傷を負ったが、そのまま上昇していれば翼を噛みちぎられていたかもしれない。雉は自分の判断を客観視し、これ以上の逃走は不可能であることにも気付いていた。  桃人一行が雉を取り囲む。 「くっ、殺せ!」と、雉は固く目を閉じた。 犬は思った。これ知ってるニャ★ プライドの高い女戦士が敵の()(りょ)になってあんなことやこんなことに利用される前に(いさぎよ)く死を選ぼうとするけど、最終的には敵の(はずかし)めに悔しいけど屈してしまうやつニャ★ と。 「お前、いい腕してるじゃないか。あの距離から俺に刀を抜かせるなんてな。その腕、世界を救うために使ってみたくないか」  差し出された桃人の手に雉はときめき、気付けばその手を握っていた。即堕ちだった。  雉に手があるのか、そもそもどうやってライフルを構えたのか。  そんなことを考えたそこの読者、貴君は想像力を働かせてほしい。  桃人は特別なスキルが与えられた選ばれし()()()()()の剣士であり、その当然の帰結としてハーレムを形成する。女の子達のビジュアルが擬人化されていることは言うまでもないのである。  * * *  雉を仲間に迎えた桃人達は、いよいよ鬼ヶ島に上陸した。 「ボス戦の前に、アイテムで回復してほしいのだが」  雉の申し出に「そんなものは無い。使用不可能な謎のアイテムしかない」と、桃人はかぶりを振った。 「なぜだ。英雄属性なら、出発の時に【きびだんご】の支給イベントがあったはずだ」 「はっ? そんなイベント発生しなかったが……」 「きびだんごイベントは、老婆と別れた後に、家に戻ってもう一度話しかけないと発生しない。巾着袋に回復アイテムが無い時点で試すだろう、普通」 「な……ん……だと……」 「まさかお前、隣に住むライバルのお姉さんからタウンマップ受け取らないまま四天王まで行くタイプのRPG向かない奴なのか……?」 「えっ、何て? してんのう?」  アホ面の桃人を、雉の片翼が制した。  桃人達の前に、無数の、鬼、鬼、鬼。  猿が一歩進み出た。 「こーんなにも手厚いお出迎えなんてぇ、(たぎ)るわぁ」  爪をひと舐めし、駆け出した。一番近くにいた鬼の首に尖爪を振るい、いとも簡単に仕留めた。表情を変える(いとま)さえ与えられなかった首が宙を舞う。わずかな時間差で鬼の残存ライフポイントが尽き、細かい光の粒子となって消滅した。  鬼達は仲間の消滅に怒り狂って金棒を振り上げ、次々と猿に向かい躍りかかった。 「あらあら、やんちゃな子達ねぇ」  爪が倍ほどの長さに伸長し、鬼達が(ひる)む。 「愛しい闇を抱いて寝る時間よぉ。――天鈿女命(Desperate)の抱擁(Carving)――」  目の前の鬼達全てを両腕に抱くように爪が振るわれる。爪が通過した空間にあったものが一瞬にして(さい)の目切りになる。真四角に切り刻まれた肉片一つひとつは、命尽きた光を散らして跡形も無く消えていった。  数を減らし続ける鬼達の先、他の比ではないほど巨大な赤鬼が(にら)みを利かせていた。 「猿はこのまま道を切り開いてくれ。雉は援護射撃を頼む。行くぞ犬!」  犬にまたがった桃人は、猿が作った通り道を駆け抜け、赤鬼の巨躯(きょく)との距離を確実に詰めていく。 「ボクができる限り奴のライフを削るから、後は頼むニャ」  桃人がその背中から飛び降り、犬は赤鬼に背を向けた。  気を集中させてスキル発動のための詠唱(えいしょう)を始める。 「掘り起こした欠片に宿るは神器の御力(みちから)。授かりたるは(あっ)()()(せつ)(はら)いし(あま)()らす光。さぁさぁボクにお宝ちょうだい★ ――|削★株(ここほれ)()掘★根(ニャンニャン)――」  犬の両前足から(くら)むような光が(ほとばし)る。  猛然と地表を掘り始め、犬の足場一帯が(えぐ)れていく。掻き出された大量の土石が犬の後方へ、赤鬼へと襲いかかる。土埃(つちぼこり)が視界を奪い、散弾のごとく弾き出された小石が、ライフポイントを着実に削っていく。  掘削(くっさく)を終えた犬は穴から飛び出し、赤鬼めがけて高く跳躍する。  その口には発掘したお宝、犬の倍ほどはある大剣が(くわ)えられていた。  赤鬼は土埃で犬の位置を捉えることができない。なんとか土埃を払おうとして丸太のように太い腕を振り回した。闇雲(やみくも)にもがいた右腕が、空中の犬に迫る。  ニャンと! 回避しようがないニャ!  腕の衝突に備えた防御態勢がとれない犬は、歯を食いしばった。  パァン!  けたたましい破裂音が鳴り響き、赤鬼の右腕が弾かれたように跳ね上がる。  雉の放った弾丸が、狙いどおり赤鬼の右腕を犬から遠ざけた。  ナイスニャ、雉★  犬のアイコンタクトを受け取った雉は、()(えん)の上るライフルの銃口に息を吹きかけ、「当然の仕事だ」と(つぶや)いた。  赤鬼を攻撃範囲に捉えた犬は、大剣を大きく振りかぶった。  【天 叢 雲 剣(あめのむらくものつるぎ)】の剣先が(ひらめ)き、赤鬼を右肩から左足へと一刀両断する。  赤鬼のうめき声が地響きのように(とどろ)いた。天叢雲剣が斬った場所から鮮血を思わせる赤いヒットエフェクトが噴出した。  赤鬼は、晴れかけていた土埃の合間に、無防備に着地した犬の姿を見逃さなかった。蹴り出された左足で風がうなりを上げる。大きな衝突音が桃人の耳に届く。  足の直撃を受けて吹き飛ばされた犬。意識を失い、体が力なく宙を舞った。みるみるライフゲージが減少し、残存ライフポイントが一割をきったことを示す赤色に変わる。 「犬!!」  桃人の呼びかけに、犬は意識を取り戻し、 「スイッチ、ニャ!」  あらん限りの声で、攻撃手交代の合図を叫んだ。 「しっかり、鬼の首、とってこいニャ★」  犬の落下地点を予測した雉が、その体を受け止めるべく飛翔(ひしょう)したのを確認し、桃人は赤鬼の攻撃範囲へと飛び込んだ。  赤鬼は雄叫(おたけ)びを上げながら、桃人に拳を振るう。桃人はその一つひとつを丁寧に回避しながらひた走る。振り下ろされた腕を駆け上り、肩に到達した。  刀を握る手に、精一杯の力を込める。  首をめがけて、一閃。  最大火力の一太刀。その(すさ)まじい威力にヒットストップが発生し、桃人の手に確かな手応えを伝えた。  遅れた斬撃音と共に、赤鬼の首から派手に赤いヒットエフェクトが吹き出す。  ライフゲージが黄から赤へと移り変わり、そして。  ついに赤鬼の体は崩れ落ち、大地に伏せた。横倒しになった巨躯は、ガラスが砕けたように光の粒子を散らし、ライフポイントが0になったことを告げた。  クエスト達成を示す congratulations! の表示が、桃人達の前に現れた。  ただ一人、犬を除いて。  雉の膝にだらりと体を預け、ピクリとも動かない犬。桃人が駆け寄る。 「犬、目を覚ませって。約束どおり、鬼の首はとった!」 「桃人、犬はもう……」  雉が(うつむ)き、下唇を()んだ。 「嘘……だろ……」  桃人が力なくその場に座り込んだ背後で、猿が声を上げた。 「あらぁ? 桃人の上、システムメッセージが出てるわぁ」  ハッと顔を上げた桃人は、そのメッセージを読み上げる。 「使用条件を満たしたアイテムがあります……?」  巾着袋に触れ、アイテム一覧を開く。アイテムリストに唯一表示されているアイテム、クィ・ヴィ・デャンゴゥを指先で選択する。老婆の声(システム音声)は聞こえない。 『クィ・ヴィ・デャンゴゥを使いますか?』  ▶はい    ・    いいえ  桃人のコマンド選択に呼応して、クィ・ヴィ・デャンゴゥが光りだした。  それは魔法の光。それも大魔道士にしか扱えない上級魔法の光だった。  柔らかな光が犬を包み、0になったライフゲージを巻き戻していく。  完全に回復された犬は目を覚まし「ニャハ★ しくじったニャ」と照れ笑いした。  効果を使い果たし、消えゆこうとするアイテムの説明テキストに桃人は目を走らせた。 「(あん)(ぜん)(そう)(めつ)せしニケの()(あい)が込められた伝説の餅菓子。強大な力に()(かん)に立ち向かい、無念にも力尽きてしまった大切な戦友を()(せい)させる」 「仲間を大切に」と、クィ・ヴィ・デャンゴゥを持たせてくれた偉大なる大魔道士に、桃人は心から感謝した。ついでに永世剣士にも。  * * *  イベントクエスト【モモタロウ】をクリアしました!  来月のイベントクエストは【ウラシマタロウ】!  助けた【亀】に連れられて、(ごう)()(けん)(らん)な海のクラブ【Ryu‐Goo‐Joe】へ!   昼夜の別なく連日踊り狂っていると、クラブの女帝【乙姫】に不穏な動きが――。  ハイになれる()()を売り(さば)く密売組織【シーギャング×(たき)】の闇を暴け!  イベント特効は、期間限定キャラクター【海人(うみんちゅ)】属性の【(ウラ)(ガヤ)(ウラ)()】!  強力なスキルを()使()してクエストを有利に進めよう!  【最強主人公爆誕ガチャ】ページに移動しますか?  ▶はい    ・    いいえ ----------------------------- Twitter企画タグ:#三題茶会 お題: ・愛しい闇を抱いて寝る ・闇然を掃滅せしニケの慈愛 ・掘り起こした欠片
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