百物語

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百物語

 夜闇を切り裂くように、甲高く耳障りな声が、静寂(しじま)を震わす。  嫌な声だと、大崎十蔵は眉間に皺を寄せ、ぶるりと身震いをした。  (もず)が鳴く夜には、死人(しびと)が出る――
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