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先生が……『先生』してる……。
白衣を着て、腕まくりしている先生を見るのは初めてじゃないけど、
こうやって『生徒』側になるのは今日が初めてで。
トットットットッ……。
心臓が駆け足で跳ねるから、きっと私、今、マヌケな顔してる。
「今年一年、君たちの生物の担当になるわけだけど……」
ぷぷっ!
先生『君たち』だって!!
いつも私や柴田くん、まとめて『お前ら』なのに!!!
「授業受ける心構えとか、準備物、提出物などに関して説明しておこう、と思う。
一度しか言わないから、メモ取ること。
知りませんでした、聞いてませんでしたとかいう苦情は一切受け付けない」
資料に目を落としながら、淡々と話す先生は私もよく知ってる姿で、
それはそれで、なんだかくすぐったい。
「ということで。
―――――――羽村」
「うふぇ?」
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