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ひとり遊びしていた耳に突然、自分の名前が届いて
びくっ!!!
自分でもわかるくらい跳ねた。
「……隣で俺に喧嘩売ってるやつ、起こして」
と、な……
あ!!!
「ししししし、柴田くんッ!!!」
「んあ~?冴島、来たあ~?」
ゆさゆさと全体重をかけて柴田くんを揺すると
さっきと同じ大きなあくびをしながら上体を起こして、大きな伸びをした。
「エエ、来てますヨ」
不愉快な時の、普段より低い抑揚のないトーンが、実験室に響いた。
途端。
「……あ……れ?」
瞬間覚醒した柴田くんが、首だけ、キコキコ。
ロボットのような動きで声の主に向けた。
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