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さくらは、いつでも大型刀の柄を握れるよう構えてから、小太郎の出方を伺った。
忍として、主の命令は絶対なのか、小太郎は風の様に疾駆して彼女に向かった。
「(あいつを連れてこなくて良かったな…)」
自分を心配してくれる政宗の事を気遣ってから、さくらは大型刀の柄を握った。
彼女を気絶させ、主の元へと連れていこうと考えてるのか、小太郎は囮のクナイを数本彼女に向けて投げた。
さくらも、クナイが囮だと瞬時に分かったため、最小限の動きで避けてから、背後から来た小太郎からの攻撃を背から少しだけ抜いた大型刀で防いだ。
「奴もしつけぇ。忍を使わずに直接本人が来れば良い話だしな」
主-松永-に伝えるよう、小太郎に呟くように言ってから、完全に抜いた大型刀で
小太郎を後方に飛ばした。
男にも劣らない腕力で飛ばされた小太郎は、小さく驚いたが、体を中空で捻ってから地に足を付けた。
「…………」
言葉無く、ただたださくらを見てから、小太郎は、巨大な手裏剣を出して彼女に投げた。
それと同時に、手裏剣の影に隠れるよう小太郎も地を蹴った。
小太郎からの攻撃を見たさくらは、臆すること無く、半分の力しか出さない高速剣で巨大な手裏剣を弾いた。
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