優しいあなたに

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教室の外に出ると窓が開けられた廊下は少し冷えていた。 さっきまであった眠気がすっと消えた。 「目覚ましにコーヒーでも飲みに行く?バイトまで時間あるでしょう?」 「するする…ゆうは優しいね」 「違うよ、はるかがいなくなったらそのままそこで課題するから」 頭をがしがしと撫でられる。 「やだ」 さっき整えたばかりなのに。いや整えてもらったんだけど。 ユウはゆっくりと微笑むと髪を直し始めた。 「あれ?かわいいじゃん、このピアス」
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