愚者の黄金
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今、私の足元のグラウンドには、黄土色の砂に混じって、金色の小さな石が落ちている。 これは『
黄鉄鋼
(
おうてっこう
)
』、パイライトという名前の石で、金にみえるけど金じゃない。 順くんにそう教わった。 順くんから指定された待ち合わせ場所は、溶けたバターのような、柔らかくて暖かい日差しがこぼれている。 休みの日だからか、学校に人の気配はない。 わたしは、黄鉄鋼を拾いながら順くんを待った。
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