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むさくるしい男ではなく若い娘から声をかけられるとは、幸先がいいな。
青い目の金髪娘はカワイイからキレイ系に変わる途中の十七、八歳といったところか。待てよ、外人(?)は老けて見えるからもっと若いかも? この世界の成人はいくつだろう? 保護条例とかないだろうな?
「ああ、今来たところだ」
なぜ異世界から来たとわかったのだろう? 服のせいか?
娘はビールバーのウェイトレスのような格好(ドルンドルだっけ?)をしている。他の村人も似たようなものだ。この中では流行の最先端を先取りした俺のファッションは目立つから仕方ない。
「やっぱり。たまに異世界からやってくる人がいるので、あなたもそうじゃないかと思って。たいへんなことになりましたね」
娘が同情のまなざしを向けてくる。たしかにまだ前の世界に未練はあるが、この世界では勝ち組確定だ。同情なんていらん。
それより、俺以外にも転生者がいるというのは聞き捨てならない。敵に回ったら厄介だ。対策を考えないとヤバい。
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