いたずら

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とにかく走るのが嫌いだった。運動会の練習、持久走大会のシーズンになるとせっせと雲を動かした。 午前中に練習のある日は、朝から学校の近くに雲を集めては雨を降らせた。しかし、自然現象はすべてコントロールできるわけではなかった。 風向きや季節によって急に変わる空模様に雲を少し動かした程度で太刀打ちできるはずもない。 そういう日に限って、ぐっと気温はあがり普段より走るのに体力を使った。 神様がいるとしたら、私と競いあってるんじゃないかと思ったりした。
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