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中学生になると、早朝から日が暮れるまで部活に追われ雲の事なんて気にも止めなくなった。
ある日、部活動で捻った足を引きずりながら歩いていると、
3歳ぐらいの男の子が空に手を伸ばしていた。
彼の緩やかな手の動きの先には、
やはり雲があった。
そして彼の不安定な動きに合わせて雲は動いていた。
彼は気づいているのだろうか。
それとも彼はただ自分の手の動きを楽しんでいるだけ?
久しぶりに手を雲に沿って動かしてみる。
以前よりも少し動きが遅くなったように感じる。何度も何度も雲をなぞり山の方へと動かしていく。
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