42人が本棚に入れています
本棚に追加
/240ページ
熱い紅茶を一気に飲み干し、おこがましい事にお代わりまでしてしまった。
ふふっと笑う依子さんが目の前のソファに腰掛ける。
「 気持ちは落ち着いたかしら?」
膝の上に肘を置き、手のひらに顎を乗せる依子さんはやはり大人びていて、25歳にもなって大人の色気一つ出ない自分が恥ずかしくなった。
「 はい。ありがとうございます 」
「 何から聞きたい? 」
聞きたいことはたくさんある。でもまず最初に聞かなければいけない事、それは
「 夢の中でないのなら、ここはどこなんですか?」
今自分が置かれている状況である。
最初のコメントを投稿しよう!