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「れー? どうした?」 「悪い。ちょっと目になんか入ったかも」  俺のへったくそな言いわけに突っ込みもせず。っていうか、疑いもせず? 「あー待って。俺今日、目薬持ってる」  ジャングルジムに座りこんだ俺の前で、立ったままポケットごそごそし始めるしょーちゃん。  ……あーあ。  こんなの、こっそりため息も出ちゃうよね。かわいすぎて。  俺はひっそりと苦笑する。  もしかしたら。バイでもゲイでもなくて。  ただただ、しょーちゃんっていう生きものが好きなだけなのかもしんねーわ、俺。  憧れ。というより、もはや崇拝?  や、性欲あるから、やっぱ違う?  だって、今まで15年間生きてきて、こんな気持ちになったのはしょーちゃんだけ。男も女も、他には誰もいないんだよ?  なんかもう、自分でもわかんねーけど。  でもとにかく、今この瞬間、世界で一番しょーちゃんの近くにいるのが俺っていうのは、間違いないわけで。
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