14人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
「れー? どうした?」
「悪い。ちょっと目になんか入ったかも」
俺のへったくそな言いわけに突っ込みもせず。っていうか、疑いもせず?
「あー待って。俺今日、目薬持ってる」
ジャングルジムに座りこんだ俺の前で、立ったままポケットごそごそし始めるしょーちゃん。
……あーあ。
こんなの、こっそりため息も出ちゃうよね。かわいすぎて。
俺はひっそりと苦笑する。
もしかしたら。バイでもゲイでもなくて。
ただただ、しょーちゃんっていう生きものが好きなだけなのかもしんねーわ、俺。
憧れ。というより、もはや崇拝?
や、性欲あるから、やっぱ違う?
だって、今まで15年間生きてきて、こんな気持ちになったのはしょーちゃんだけ。男も女も、他には誰もいないんだよ?
なんかもう、自分でもわかんねーけど。
でもとにかく、今この瞬間、世界で一番しょーちゃんの近くにいるのが俺っていうのは、間違いないわけで。
最初のコメントを投稿しよう!