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百足坂(エピローグ)
『九十九祐二、近所で死んでんの見つかったって』
『ふぅん』
『あれ、反応薄い。君めっちゃ苛めてたじゃん』
『お前だってそうだろ。つか、どうでもいいし。いなけりゃそれでいいじゃん。ちげぇ?』
『違いないっ!つかさ、九十九の死んでた場所、ほら、その前タゲしてた奴と同じらしいよ。一ノ瀬百花、覚えてる?
アタシ地味君の九十九よりもあっちのが苦手だったなぁ。何かジメっとして、気味悪ぃの。
んでさ、ちょっとでも九十九に近づいたら、もう目がこんなつり上がって』
『ほ~ん。んじゃ、同じ場所で死ねて良かったんじゃね。ハッピーエンド』
『あ、ホント。』
『アホくさ』
『あ、でも二人が死んでた社、ちょっと面白いお呪いがあるんだって』
『あ?――お呪い?死人が出てんだ、呪いじゃねえのかよ』
『アタシはお呪いって聞いたなぁ。何でも願いが叶うとか。――ええと』
――百足坂を進んで
――百階段を登り切り
――お百堂で百度参り
これが達成できたなら、呪いが成就するんだよ。
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