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「じゃあ、説明始めるね。えっと、まず、活動日は火木土の週三だけど、来られない日はきちんと伝えてくれたら大丈夫。普段何してるかっていうと、ロケット作ったり、プラネタリウムの解説の練習したりとか。あ、うちの部活自作のプラネタリウムがあるの!あとは~、暇なときはトランプしたり、UNOしたりして自由に過ごしてるよ。あと、夏休みに山のほうに合宿に行ってペルセウス座流星群見に行くんだよ。まあそんな感じかな。質問とかある?」
「いえ、特にないです。」
「あ、部長があの人、メガネかけてる奥で楽しそうに星を語ってる澄川先輩。まあ俗にいう天文オタクってやつかな。」
愛はやっぱりと言わんばかりにニヤッとしてみせる。
私は少しふくれた顔をする。
澄川先輩と呼ばれた人を見るとものすごく無邪気な笑顔で話していた。
少し頼りなさそうな人に見える。
「じゃあ、部長からも一言お願いします。」
「え、僕!?んっと~、んっと~、えっと~、部員もいい人ばかりで楽しい部活だからぜひ入ってね。」
少し沈黙が流れる。
(………それだけ?)
と私が思っていると、さっき澄川先輩と話していたうちの一人が
「それだけかよ、澄川~w」
と茶々を入れて場の雰囲気がもとに戻る。
澄川先輩は恥ずかしそうに頭をかく。
少し落ち着くと、山本先輩がニコっとして話す。
「まあ、そんな感じだから、気軽に考えてくれたらいいよ。 よし!じゃあ、また来てね。待ってるから。」
「はい!」
そして私たちは天文部全員に見送られその場を去った。
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