3.近藤 明日香

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3.近藤 明日香

パッと目が覚める。今日なんだか目覚めいいな。 行ってきまーす。って言ってもお父さんは起きてないんだけど。 朝食を食卓に置いて私は静かに家を出た。 教室に着く。 「愛、おは…。」 うわ、入学して三日目なのにもう男子としゃべってる…。 愛は一人の男子と少し親しげに話しているらしかった。 邪魔しないほうがいいよね。 私は自分の席に座って窓の外を眺める。 朝休み暇だな~… ん………? あれ……? 今気づいたけどよく考えたら私ぼっちじゃね⁉ 「ねぇ、北原さん!!」 急に知らない子に話しかけられる。 「ど、どうしたの?」 驚きで思わずどもってしまう。 「よかったあってた。あの、私近藤明日香っていうんだけど、実はお願いがあって…。シャーペン貸してくれない?今日から授業なのに筆箱忘れちゃって…。」
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