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舞は遠慮がちに、たち膝でそろりそろりと側によって来て、俺の前でとまり、頬をほんのりと赤らめ、「こんなこと、こだわることないのに…」と消え入りそうな声でいう。
そう言って、なかなか俺のもとに入って来ない舞の腕を引き寄せ、膝の上に座らせ抱きしめた。
舞は安心したのか、俺の首もとに顔を埋め、耳の後ろ髪あたりに鼻を押し付け、小さくクンと呼吸をして、はぁっと息を吐く。
俺は舞の髪に指を滑べらせ首、肩、背中をなぞる。
それに反応するかのように舞は身体を仰け反らせ、ゆっくりと身体を倒した。俺は、舞の上に身体を重ねた。
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