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愛が深まる時
※※※※
舞は、慎ちゃんの潤んだ瞳を覗くと、その瞳の中に映る自分を見つめる。
唇と唇が触れそうなとき、
「慎ちゃん、すきぃ……。」と呟く。
慎ちゃんは、ふっと笑い「俺の方が好きだよ。」と囁いた。
もうふたりの間には、交わす言葉はなくても、お互いに触れ合うだけで身体が熱くなる。
慎が落としていく口づけは、花びらが舞うような花火のように散り散りと、身体に触れる手は熱が広がり溶かされていくようだった。
舞の身体は潤み、意識は
上がったり、弾けたりする。
舞は途切れる息をしながら
「慎ちゃん……もう…」意識が落ちそうな頃、掠れた声で「慎ちゃんも……」お願いする。
「ん。」それが合図となり、
最後に慎ちゃんの時間なる。
慎ちゃんの好きな強さ、好きな速さ、好きな時間で……。
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