愛が深まる時

1/2
120人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ

愛が深まる時

※※※※  (まい)は、慎ちゃんの潤んだ瞳を覗くと、その瞳の中に映る自分を見つめる。 唇と唇が触れそうなとき、 「慎ちゃん、すきぃ……。」と呟く。  慎ちゃんは、ふっと笑い「俺の方が好きだよ。」と囁いた。  もうふたりの間には、交わす言葉はなくても、お互いに触れ合うだけで身体が熱くなる。  慎が落としていく口づけは、花びらが舞うような花火のように散り散りと、身体に触れる手は熱が広がり溶かされていくようだった。  (まい)の身体は潤み、意識は 上がったり、弾けたりする。 (まい)は途切れる息をしながら 「慎ちゃん……もう…」意識が落ちそうな頃、掠れた声で「慎ちゃんも……」お願いする。 「ん。」それが合図となり、 最後に慎ちゃんの時間なる。  慎ちゃんの好きな強さ、好きな速さ、好きな時間で……。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!