そして。

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そして。

…そう思ったのも最初のうち。初めて告げられた翌日も同じことがあった。 彼は昔雨宿りしたカフェで私と相席した彼で(これは覚えてる)、その時の彼は暗い性格に悩んでいたとき私に勇気づけられたこと(そんなことあったっけ?)、彼の性格が穏やかなこと、沢山知った。 いつも想いを告げる彼の真っ直ぐな言葉に最初はびっくりして、慣れてきて、いまは少し嬉しいけど恥ずかしい。最近は彼のことを知りたくて一緒に出かけたりお話したりしてると、別れ際に彼が告げてくれる思いとともに彼のなかで増えた私の好きなところを伝えてくれる。余計恥ずかしい。 そんなこんなでもし、今日伝えてくれるなら100回目。 「あの。僕やっぱり貴女が好「まって。」 食い気味に私が答える。だってだって、この99回で私が惚れちゃったもん。 「私ね、君のこと好きになっちゃったみたい。ずるいよ。だから、付き合って欲しい。」小さく頷いた彼に安心する。好きだよって言うのがこんなに恥ずかしいんだ。次の100回は、私が伝えるね。
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