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テンポラリーに設置されたパラソル付きの丸テーブルで僕はガーリックシュリンプとパンケーキを食べる羽目になった。ユズルのことが心配で朝食どころではなかったのだが、至る所にピアスを貫通させたブルーカラーコンタクトの女性とプロテイン過剰摂取男にじっと見詰められていては、口を付けずに立ち去るわけにもいかない。
「あんた、ここいらの人じゃないよな?」
シュリンプが喉に詰まりそうになった。
「だから、さっき言ったように人を訪ねて来たんですよ。連絡が取れなくなって、それで心配になって」
男は彼女と顔を見合わせた。
「その人、何て名前?」
「上月ユズル、ですけど」
二人は再び顔を見合わせた。
「知ってるんですか?」
彼女が男よりも一瞬先に頷いた。
「ユズルさんなら心配いらないと思うわ。夏祭りの犠牲にはなっていない筈だから」
「犠牲って、夏祭りで何かあったんですか?」
「ちょっと、ね」
彼女は意味ありげに、そう言った。
「ちょっと、じゃねえだろう」
男も消えそうな声で呟く。
一瞬、フーッと頭の中が白くなった。
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