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全て終わり、私は奥様が心配で何度か足を運ばせて頂いておりました。 その日は娘も連れてお邪魔して、まずは後仏壇にご挨拶させて頂いておりました時、娘がおりんを大きく鳴らしましたら、娘が後仏壇の方をジッと見て、ニコーッと笑いました。 私は娘の笑顔に『?』となりましたが、まずは手を合わせてご挨拶させて頂いて、娘は子供部屋に遊びに行き、私は奥様とお話ししていました。 まだまだ、悲しみの真ん中にいる奥様はこの日も泣いておりました。 「皆が、絶対に夫君は側にいるって言ってくれるんだけど、声も聞こえない。夢にも出てきてくれない。不思議なこともおきない。 私の側にいてくれてないんだよ。 皆が夫君を忘れていくように、私もいつか忘れそうで怖い…」 と、泣いてしまい、私はなんと言っていいのか言葉を選んでいると、急に、バタバタと娘が走ってきて奥様の肩をポンと叩き、 「どうして?そんなこというの?いつもみているし、ずーと、そばにいてニコニコわらってほしいって。ニコニコわらいながらいってるよ。」 私は固まり、奥様は大号泣。 泣いている奥様の頭を撫でている娘に話を聞こうとすると、逃げるようにまたバタバタと子供部屋に行ってしまいました。
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