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「ありがとう沢野さん。嬉しいよ。でも…ごめんね」
壱也くんはポリポリと頭をかきながら、申し訳なさそうに言った。
当前だ。
こんな突然、見ず知らずの女に告白されてOKする人の方がどうかしてる。
でも…ここで引き下がれない私は、勇気を振り絞った。
「…壱也くん、100日間だけ、好きでいさせて下さい!それで好きになってもらえなかったらキッパリ諦めるから!」
なんで100日なのかというと、入試でオール満点だった彼を目の前にしたら自然と出てきた数字だった。
私の怖いほどの熱意に負けた彼は、戸惑いながらも了承してくれた。
私の人生初の告白は、“無謀な女”として学校中のニュースとなってしまった。
翌日、親友の真希には“常識って言葉、わかる?”という言葉に始まり、それから1時間叱られた。
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