学校

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学校

次の朝、やっぱり私はいつも通り学校に行く。にしても、ゆうまくんの言ってた身体のことってなんだろう...そう気になるとずっとその事を考えてしまう。私は色々と病院にお世話になりまくって生きてこれた人間だけど、それでも小説とかにある「脳に腫瘍が...」だとか「がんで余命数ヶ月...」だとかいうそんな類のものな気がしてならなかった。私の今までの"身体のこと"とは格段にレベルが違うような、そんな気がした。 「ねぇ、大丈夫??」という声が聞こえてようやく気づいた。そういえばもう休み時間だった。友達が、「ぼーっとしてるよ。眠いんじゃないの?」などと半分冗談交じりに気にかけてくれた。 「そうそう。昨日ゲームしすぎて夜更かししたんだよねー。」と愛想笑いを浮かべながら今日も明るく振る舞う。学校にいると笑顔を作るのも疲れちゃうような気がした。昨日心から笑っちゃったからかな、なんて思いながら頭の中はずっとゆうまくんのことではち切れそうだった。
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