それぞれの色。

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 「放っておけって」  拓海がタブレットの上に自分の手を置き、蒼ちゃんの文字入力を妨害。  「だってコイツ、何様よ?」  蒼ちゃんが、食べ終わったホットドックの棒を突き刺す仕草をして、拓海の手を払った。  「言い返すだけコメント欄が荒れるっつーの」「そうそう。危ないから凶器は捨てようね、蒼ちゃん」  なので、俺がタブレットを、マルオがホットドックの棒を没収。  因みにどんな文句を言いたかったんだろう? と、蒼ちゃんが返信しようとしていた文章に黒目を走らせる。  「……」  俺の脳裏に良からぬ考えが過ってしまった。  もし、蒼ちゃんのこのコメントを送信したとして、アンチが更に酷い言葉で攻撃してきたとしたら、蒼ちゃんは何て反論するのだろうと。
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